お客様より、ベルトのお修理(リメイク)のご依頼を頂いた。
「もうずいぶん昔から使っていて、今はちょっと使えなくなってしまったので・・・」
・・・とベルト部分の作り直しが今回のテーマです。
経年変化で、屈曲させると割れてきてしまう。
革の色は焼けて(褪せて)いい感じですが、使用に支障をきたします↓
バックル部分もかなり傷が多く汚れもあったので(左)、きれいに磨きにかけました(右)↓
新たに作り直したベルトを、ねじ止め固定して完成↓
そして、このベルト。
面白いなと思ったのが、リバーシブルなのです。
表も裏も使える仕組みになっています。
1)メインは表の黒↓
2)それを捻ると逆側も楽しめるという↓
ちなみにバックル部分は、小さいボールによって固定・回転が可能となっています↓
・・・なるほど。
細かいことを言うと、ベルトは表と裏と内外差が生じます。
同じ長さで張り合わせると、裏革にシワが出てしまう。
それを回避するために、ふちの部分だけボンドを。
全体にボンドを塗って張り合わせるのではなく、表でも裏でも自然に曲がるようにしている訳です。
昔のものとはいうものの、さすがGUCCI。
仕組みでいろいろと工夫しているのねと、非常に勉強になりました。