当方定番のレザーシャツ。
もう創業してから、17年近く作っています。
もちろん、素材や型紙・シルエット、着心地は毎年マイナーチェンジしながら
より至高の一着を・・と製作にあたっています。
これは、もう完成間近のオーダー品の仕上げ画像。
洗いにかけて、いろんなものを混ぜたりしながら革に浸透させ
最初から肌に吸い付くような一品にて仕上げています。
現在、最終仕上げ中。
浸透している部分と、乾燥してきている部分がグラデーションになっています。
この色合いというか、この変化の具合。
個人的に好みです。
創業当初、「洗えば革ってシワがでるでしょ?」と甘くみていた私。
洗った後は、お肌と同じで「カサつく・乾燥する」→結果、硬くなる。
お客様からの「思ったより硬い」というご意見を頂き
「あぁ、ただ洗うだけじゃダメなんだ」と。
その後の、きちんとした二次加工が必要なんだって、その際に勉強になりました。
僕の本でも洗い加工について書いてますが、今はさらに違う液体を使用しています。
(これまでは、柔軟剤・硬化剤・重曹・オイル等を使用していました)
今回のシャツで使用した革が、Reindeer(スゥエーデン産)
いわゆるトナカイの革です。
ラム等に比べて、オイル分が強く、そしてラム特有の毛穴の大きさをカバーしていま
す。(寒冷地特有の肌目のため)
強度的にもあり、しっとりとした質感、そして強度もありエイジングも楽しめる。
個人的には、本当に文句なしの素材なんです。
狩猟期間が決められているので少量なのと、大きさが小さめの革なので
大きいパーツでは使いに難いというデメリットはございます。
衣料革・そして小物等で在庫分は活躍させていきたいと思っております。
ちなみにこのトナカイの革、黒・キャメル・赤茶の3色展開です。
ご興味がおありの方、お気軽にお尋ねくださいませ。
もう少しでしたら、在庫はストックしております。