「したごしらえ」です。
作業において、下拵えって非常に大事なこと。
自分の作業にしても、教える時にしても・・・ここは絶対に手を抜かず
地味な部分のこここそが、一番に近いくらい大切にしています。
例えば、ミシンをかける前に革同士を貼り合わせ。
場合によっては両面テープ、場合によっては革を削ってボンド・・・etc etc
その作業で使い分けています。
今回は、時計ベルトを作製中。
時計ベルトや財布の場合、「サイビノール」という白ボンドを多用します。
サイビノールとは、簡単に言うと「木工用ボンド」ですね。
通常のゴムのりや強力ボンドというのは、基本ラバーを含みます。
そのため、最終的にはきちんと硬くはならない。(なりにくい)
糸処理を含め、きちんと硬く止まるように・・・
また専門的な話になりますが、酢酸ビニルが接着の環境を作ってくれるという意味で
サイビノールを使用します。
ただし、時期によってサイビノールは硬く伸びにくくなる。
そんな時は湯煎して、柔らかい状態にします↓
・・・目玉のおやじ的なw
さっきまでネトッとしてたサイビノールが柔らかに↓
最初、これは財布の職人さんから教えてもらったものです。
先人の知恵って素晴らしい。
きちんと活かしていこうと思います。
次回は、時計ベルトの完成形をUPしまーす。