なかなかなか・・・時間が取れず、ギリギリになってしまいましたが
どうしても行きたかったので、ひょっこり行ってきました↓
ヴィヴィアン・ウエストウッド 1973 年からの軌跡をたどる靴の回顧展
英国の代表として、また世界的なファッションデザイナーとしても名高い
ヴィヴィアン・ウエストウッドは、デビューから今年で40 周年を迎えることとなりました。
これを記念し、ヴィヴィアン・ウエストウッドのデザインにおいて
究極のフェティッシュアイテムである『靴』にフォーカスした展覧会
【Vivienne Westwood Shoes, An Exhibition 1973-2012】を開催いたします。
本展は 2010 年9
月、ロンドン・セルフリッジでの開催を皮切りに
ワールドワイドツアーとしてモスクワ、ベイルート、アジアへと巡回
そしていよいよ本年12 月1
日から 東京表参道ヒルズ 本館 B3F スペースオーにて
開催期間も40日間という、大規模な展覧会として上陸いたします。
http://www.apalog.com/news/archive/4123
僕自身、Vivienne Westwoodは尊敬してやまない
本当にデザイナーとして成功した方だと思います。
そもそも知る事になったのは、以前この仕事を始める前に店長として働いていた
【PATRICK COX】 販売のお仕事にて。
彼がVivienne Westwood のショーのために靴を作り、注目されるようになったと
それが知る事になったきっかけです。
パトリックコックス【PATRICK COX】
紳士・婦人の靴、服飾雑貨・鞄のブランド。
1963年カナダ生まれのパトリック・コックスは、1983年に渡英しコードウェイナーズ・テクニカル・カレッジに入学。
1986年、シグネチャーブランドをスタート。
1991年、ロンドンのシモンズ通りに初の路面店をオープン。
1994年、英国ファッション協会により「アクセサリー・デザイナー・オブ・ザ・イヤー」を授与された。
「ヴィヴィアンウエストウッド」「ジョンガリアーノ」「ランバン」「アナスイ」など
さまざまなブランドやデザイナーとコラボレーションを行っている。
1993年、ディフュージョンライン“PATRICK COX wannabe”を発表した。
2003年1月、シャルル・ジョルダンのクリエイティヴ・ディレクターに就任。
2009年3月26日、東京・青山の「アオ(Ao)」1階に、世界初となる靴以外の雑貨を揃えた直営店をオープン。
ここからは、ちょっと長めの独り言↓
【 ライセンス商品についての考察 】
ライセンス商品という言葉を聞いた事はありますか?
商標権者に商標使用料を支払い、製造した商品のことです。
個人の商店がコンビニ本部と契約して、コンビニチェーンの看板を掲げ営業するようなものですね。
ブランドに関して言えばメインブランドがあり、それに準じた商品等がそれです。
Vivienne Westwood で言えば、コレクションラインがあり
ライセンス商品だと、ロゴマークが入った財布・靴下・・・etc etc
「ブランド自体は好きだけど、高いからなかなか買えない」といったような
まずは「そのブランドへの入り」として、ライセンス商品はいい切り口だと思います。
僕が在籍していたPatrick Cox
ライセンスの商品がかなり売れました。
ユリのマークの鞄、アクセサリー、ネクタイ、時計、洋服・・・etc etc
本来メインであるべき靴のイメージがかなり薄くなり、結局ライセンスがイメージを食ってしまったように思います。
今、Patrck Cox をそんなに知らない方は、「え?靴もやってたの?」だと思う。
これって、すごく悲しい事なんですよね。個人的に。
彼のデザインに刺激を受けて、影響を受けて
「あんなに素敵なエレガンスの靴を作りたい」って、靴を作る道に進み・・・
今でも、シャルル・ジョルダンにて彼のデザインを見る事が出来ます。
とっても素敵
やっぱり好きだな。
Vivienne Westwood は、きちんとメインブランドのイメージを守りつつ
ライセンスでブランドのイメージを周囲に伝え
トータルで成功したデザイナー。
そういった意味で、本当にすごいと思います。
ライセンスは、デザイナーにとってはうまくいけばいいお話
でも、一歩間違えば危険性も高い。
使い方によって、諸刃の剣のように個人的には考えています。
・・・長くなってしまいました。
若干偏りのある意見かも知れませんが、ご容赦下さい。
いろんな事を思いながら、200点を超える展示を見てきました。
彼女自身が履いたコレクションが並んでおり、すごく楽しかった。
履き込んだ様子を見て、「あー、この靴好きだったんだろうな」とか。
第一線で活躍する姿、そしてそれに影響を受けた人達
そういった熱を感じられる
とてもとても、素敵な展示でした。