桑沢デザイン研究所 特別講義の巻。

 11月10日(水)、桑沢デザイン研究所にて特別講義をしてきました。

http://www.kds.ac.jp/

http://www.kds.ac.jp/general/professor.html#kg

非常勤教員の僕は、担当が・・・
ファッションデザイン・卒業制作[眞田岳彦ゼミ]。

1年に1回の授業。
ちょうどこの時期に、革の基本的なことや実技・実演を3時間みっちり行います。
時間は、AM9~PM0:10まで。

今年で3年目になりますが、毎年生徒が個性豊か。
見ているこちらが感心してしまいます。

いつもの生徒とは、また違った雰囲気ですね。
学校のカラーみたいなものが出ているように思います。
刺激になります、非常に。

毎回、共通のテーマなのですが「革素材について」。
革の可塑性にテーマを置いたりしつつ・・・

( 学科 )
・皮→革への加工(鞣し)過程
・革の種類について
・素材の特徴/皮革の処理法/皮革加工法 ・・・等

( 実技 )
・折り込み/縁処理の仕方
・工業用ミシンによる革素材の縫製方法
・糸処理/小技w ・・・等

 

そして今回は前回からの試みで、「1枚の平たい革が、立体になっていくさま」
・・・という意味で、靴の釣込みを実演で行いました。

これには、生徒も興味津々な様子。

 

なかなか、靴を実際に作っている様子って見る機会はないと思います。

木型にかぶせて、釣込んでシワを取っていく。
タンニンなめしの革を使用し、木型を抜いてもきちんと形が残っている様子。

そもそもの可塑性とは↓
力を加えて変形させたとき、永久変形を生じる物質の性質」をさす

荷重を除いたあと(この場合は、木型を抜いたあと)に残るひずみ(伸び・縮み)
これを、永久ひずみ・残留ひずみという

・・・というまとめ方をしました。

時間的にはちょっとオーバーしてしまいましたが、生徒みんなの御協力のもと無事終了。
個人的にも楽しかったです。

これが、釣込んだもの。
時間的なこともあり、厚めの1枚革で先芯無し。
木型を抜くと、短時間ではありますがきちんと形になっています↓

 

なかなか、革にじっくり触れる機会がなかったとのこと。
今回が何かのきっかけになればいいなと思いつつ・・・

今回の3人、非常に真面目でいい子達でした。
卒展、楽しみにしています。
絶対見に行くぞー!

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