皆さんは、黒桟革いう名前の革を聞いたことがありますか?
「国産黒毛和牛」を使用し、日本古来から伝わるなめしの方法・技術
そして漆塗りの技術を生かして作り上げたものが、純国産の姫路黒桟革(クロザンカク)です。
今まで見てきた革の表面とはちょっと違った印象を受けますよね?
そもそも、製造過程でかなり時間と手間を要します。
牛革を、姫路にて行われている伝統的な「白なめし」という製法で仕立てます。
これは、タンニンなめしやクロムなめしのような革の作り方と違い
白なめしは、原皮を長い時間をかけてきれいな河川の水にさらします。
河川に住むバクテリアを生かし、時間をかけて革にしていく・・・なめす。
そして天日干しにし、菜種油・塩をもみ込んでいって仕上げます。
その過程はおよそ4~5ヶ月ほどにもおよび、長い時間をかけて行われます。
その後、鉄を含ませて黒くし、そこに揉み加工を施しシボを立たせ
その上に何重にも漆を重ねていき革は完成します。
漆の乾燥にも時間がかかり・・・
手間と技術の集大成、これが黒桟革です。
革の黒ダイヤとの別名を持つ黒桟革。
大昔、ペルシャ地方で施されていた「八方揉み」を彷彿とさせる
光が乱反射するような、独特の輝きを放ちます。
革としては表面の摩擦・磨耗にも強いため、剣道の防具にも使用されています。
また、戦国時代は身分の高い武将の甲冑にも使われていたと聞きます。
以前から、使ってみたかったこの黒桟革。
今回、新シリーズとして商品を展開することにしました。
色展開は、黒と茶の2色。
以降、3回にわけて3種類の新アイテムをご紹介していきたいと思います。
いずれも当方ならではの、仕立てを施した自信の品々です。
ぜひお楽しみに!