土曜日プロコース、無事終了の巻。

 先日、プロコースの土曜日チームが全日程終了しました。

通常、プロコースは半年なのですが、「さらに掘り下げていきたい」という気持ちのもと
さらに半年延長して、1年間の時間を過ごしました。

本当に、この土曜日チームは濃密な時間を過ごせたように思います。
いずれ自営で身を立てたいと考えており・・・
メンバー3人とも熱心に取り組み、バランス・チームワークも良かったように思います。

一人はデザイン関係の自営業をしている生徒
一人は会社員をしつつ、手縫いをメインに自営ですでに始めている生徒
一人は働きつつも、これから先に自営で身を立てる事を望んでいる生徒

うち一人は、毎回静岡からわざわざ通っていました。
全うしたことが本当に立派。

みんな、本当にお疲れさまでした。
よく頑張ったと思います。

一番最後に選んだアイテムは、「ビジネスバッグ」

A4が楽に入るサイズなのですが、当方の定番商品でもあります。
ここから現物を参考に型紙を採り、製作に当たる・・・と。

一見シンプルなものですが、難易度は意外と高く、非常に苦労していた姿を覚えています。

素材は自身で選び、ボックスカーフ・オイル革等・・・
仕上がりの雰囲気、厚さ等考えて工夫しながら、作業を進めていました。

 

各自、完成してから自分の課題点・反省点等、きちんと見えたようです。

こちらから教えていくだけでなく、自分で気付く事。
これが、大事な事ではないかと考えます。

そういった意味で、自分達で考え、時にはきちんと協力し・共有し・・・
この1年間を過ごせたように思います。

以下、プロコースを終えた感想を貰いました↓

Uさん

当初、手縫いを主体とした教室に通おうかと考えていましたが、
それまで手縫いで商品を作っていたが、中には手縫いを望んでいない方もおられること

手間暇を存分にかけることが、必ずしも多くの需要を満たすことではないこと
逆に、世に出る機会を失ってしまう面もあるように感じていました。

・・・であれば、手縫いもミシンも自由自在に使えたらええやん!と。

また自分の中には、自らの立ち位置とは異なるところにいる人からは
ものすごく刺激を受けて成長できる、モノづくりの土台は人だろうという思いがあり
見学に伺った際に、ミシン縫いを主体として制作教室を進めていること。
見学した際に感じた、先生の人柄に魅力を感じましてプロコースに通うことに決めました。

今思うことは、1年間木島さんに教わって本当に良かった。
知識として深く掘り下げて教わることはありながら、基本は主体性のある場でした。

基本ヌメ革ぐらいしか触れたことがなかった私、色んな革を実際に用いたり、
副資材その他様々な材料・工具(全く知らなかった靴工具、なかには日用品を用いたアイデア道具)の存在、
使い方を教わる事が新鮮で、新たに知った道具・材料を色々と使っていきたい気持ちです。

良い道具を使うことが良し、ではなく、全ては結果生み出されるモノのため。
そのために、使う工具を自分の使いやすいように、
作業上効率よく進めるために工夫を施すことはとても参考になりました。

また、鬼子母神の手作り市に出店したときのこと。

準備から出店後の反省点までサポートしていただき、
自分の土俵を獲得するということを実感しました。
自営=自分の土俵を獲得するということなんだと。

実際に自営をしている先生の背中をみて、人に教える姿向き合う姿
オーダーの製作・教室を両立させながら独り立ちしている姿など、
とても具体的なイメージをもらいました。
これから自分が自営でやっていく上で、生ぬるいところを率直に言葉にして伝えて頂いたことがとても有難かったです。

そして、一緒に学んだこれからも刺激し合える仲間と知り合えたことは
この上ない喜びです。

これからは守・破・離の教えではありませんが
最初は教わったことを守る、つまり反復して商品としての質に到達する

そして、作業も素早く進められるようになりたいと思います。
具体的には実際にモノをつくる中でうまくできなかった作業、
苦手だった作業、商品レベルから遠く及ばない点…などなど。

その上で自分のカラーを出していきたいと思います。

改めて1年間という時間をありがとうございました。
そしてこれからもよろしくお願い致します。

Oくん

長いようで短かった一年間、ありがとうございました。
約一年間プロコースに通い、感想を一言でまとめると「とても楽しかった」です。

もちろん、ただ楽しかっただけという訳ではなく、鋭い意見をもらったり、
自分の技術のなさを痛感する連続でした。

その結果として自分の現段階の位置が分かったからこそ
これからの道筋が今までより明確になりました。
そして今後、革とのつき合い方も前向きに考えられるようになった、という事を踏まえて
とても充実した楽しい一年間でした。

知識や技術面でも、自分の好みのミシンを決められたり、
色々なボンドの話や革問屋のあれこれ等、とても興味深く、
些細な疑問にも、掘り下げて教えてもらったりと
一年前にはとても考えられなかったものを得られたと思います。

革の仕事をしていくにあたって「作る事が楽しくなくなるのでは?」
という不安も少なからずありましたが
先生の仕事との向き合い方、楽しんで仕事をしているのを間近に感じることができ、
「仕事として作ることへの楽しさ」を感じれたのはとても大きかったです。

最後に、先生はもちろん、
同じ考えをもった仲間ができた事が一番の収穫はでした。

革の事、プライベート問わず、
一つでも良い報告を出来るように
日々精進して行きたいと思います。

一年間、本当にありがとうございました。
今後とも宜しくお願い致します。

・・・ここで終わりなのではなく、大事なのはここから先。

しっかりと意識を持って、頑張っていって欲しい。
そしてこっそり背中
を押しつつも、羽ばたいていく姿を見せて欲しい。

そんな気持ちでいっぱいです。

年明けから、新たなメンバーでのプロコース。
本当に、本当に楽しみです。

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